初の姪っ子が生まれた。まだ生まれて十日もたってない赤さんを見てきた。
赤さんはくうくう寝ていて、なかなか目を開けて見せてくれなかった。真夜中になると「ぎゃん泣き」して、母親を疲労困憊にさせているらしい。
赤さんはくうすか寝ていても、3時間ごとに起こされて授乳されるという。そういう方針だそうな。寝ているのを起こすのも一苦労。揺すったりくすぐったりしてもなかなか起きない。
やっと起きても、目を真一文字に閉じたまま、くっくくっくとミルクを飲む。飲み干したら満足げにまた寝る。夜になってきたので多少アクティブらしく、指の長い手をぐいぐい動かす。
赤さんなのに、手足の指が長いのだ。
半分寝ているような起きているような状態で、ラッパーみたいにときどき指を伸ばして手を伸ばす。口をむぐむぐする。ほおは柔らかく大福のようだが、自分の爪ですでに両方に長い傷がはいっている。生まれてきてすぐからそんな傷があるらしい。
伸びたり、伸びたり。赤さんが伸ばす手は22世紀にも届くかもしれないかと思うとそりゃすごい。